ホヤ由来プラズマローゲンの効果を徹底解剖。ホタテ由来とどう違う?

次世代の認知症対策成分として研究者からも期待を浴びているプラズマローゲン。まだまだ知名度が高いとはいえないながら、テレビや雑誌の特集などでご存知の人も増えてきたようです。

当サイトでも、以前に「認知症サプリはどれが効果的なの?最先端の3大食品成分を徹底解説!」という記事で紹介しましたね。現在プラズマローゲンは、3大成分の中でも最も有力な成分なのではないかと目されています。

認知症研究は日進月歩で進んでいますし、認知症の根本的なメカニズムが解明されてゆくにつれ、どのような成分が効果的なのかも判明してきたのです。

さて、そんなプラズマローゲンを利用しようと考えて、プラズマローゲンが入ったサプリメントを探してみると、ホタテ由来のプラズマローゲンが有名になっているようです。でも、ちょっと待ってください。

実はいま、ホヤ由来のプラズマローゲンの研究開発が進んでおり、プラズマローゲンの原料として有力視されています。「海のパイナップル」とも言われるあのホヤ(海鞘)です。
果たして、ホヤ由来のプラズマローゲンの何が良いのでしょうか?また、ホタテ由来のプラズマローゲンとどのように違うのでしょうか?

今回はホヤ由来プラズマローゲンの良さをご紹介します。

この記事のここがポイント

  • ホヤ由来プラズマローゲンはDHA・EPA含有量が飛びぬけている
  • DHAやEPAが多い=「ナチュラルプラズマローゲン」
  • 認知症の症状改善・原因物質の除去と予防に効果があるという研究結果も。
  • 認知症には活性酸素対策も重要。ホヤには抗酸化作用がある成分もたくさん!
  • プラズマローゲンが身近な成分になったのはホヤのおかげ

ホヤ由来プラズマローゲンの効果と特徴


「近年の研究によって発見・実用化された最先端の成分」ともてはやされているプラズマローゲン。今もリアルタイムに研究が進んでいるので、成分の抽出方法や原料について急速に研究が進んでいます。そんな中、「どうやら、ホヤから抽出したプラズマローゲンが良いようだ」という声があがっています。

では、ホヤ由来プラズマローゲンの何がそんなに良いのでしょうか?ホタテ由来や豚肉由来ではダメな理由は?

ホヤ由来は、DHA・EPAの含有量がホタテや他のプラズマローゲンと比べてダントツ


まず第一に言えることは、現在わかっている範囲で、DHA・EPA含有プラズマローゲンの量が最も多いのがホヤであること。ホタテや他の原料と比べても数段違います。

これが、ホヤ由来のものが有力視されている理由であり、従来のホタテ由来モノとの最大の違いです。
プラズマローゲンにDHAやEPAがたくさん含まれているから何なんだ、と思うかもしれませんが、そもそも、ヒトの脳に存在しているプラズマローゲンもDHA・EPAをたくさん含んでいます。つまり、脳内にもとからある「ナチュラルなプラズマローゲン」に極めて近い特徴を持っているわけです。
だから、DHA・EPAの含有量は、プラズマローゲンの品質を測る目安になると言われています。

ホヤ由来プラズマローゲンは、認知症の症状を改善し、原因物質を取り除く


さらに、ホヤ由来プラズマローゲンがいかに効果的かは、参考になる文献があるので紹介します。難しい用語が使われていますが、読むのが面倒な人は読み飛ばしてください。ちゃんと後で解説しますので。

ラットでアルツハイマーモデル動物を作成し、これにホヤプラズマローゲンを経口給与し影響を調べた。
(中略)
この行動試験は4ヶ月にわたり毎日経口投与することで行われた。その結果、ホヤプラズマローゲンの経口摂取によって、アミロイドβにより引き起こされる空間認知力の低下が有意に抑制されることがわかった。この効果は長期記憶と短期記憶の両方で確認され、さらに、ホヤプラズマローゲン摂取によって行動試験のごく初期から見られる認知力の低下を有意に防ぐことが観察された。
(中略)
ホヤプラズマローゲンが凝集したアミロイドβの分解する働きがあること、また、アミロイドβの凝集反応を抑制することを明らかにしている
ホヤ(海鞘)プラズマローゲンによる認知症予防に向けた基礎的取り組み

アミロイドβという、意味不明な用語が何度も出てきましたね。実は、認知症を理解するカギとなるのが、このアミロイドβです。

以前書いた『プラズマローゲンの認知症への効果効能と副作用を徹底解説!画期的なその作用とは?』というページでも解説しましたが、毒性をもつアミロイドβというタンパク質が集まって蓄積・沈着することによって、脳の神経細胞が死滅し、認知症になってしまいます。つまりホヤプラズマローゲンは、認知症の症状を改善し、アミロイドβという原因物質を分解し、さらに蓄積を防ぐ効果があることがわかっているのです。

この文献によって得られた結果は、あくまでもホヤ由来プラズマローゲンをもとにしたものですが、もちろんプラズマローゲンの一般的な特性も当てはまります。さらに詳しくプラズマローゲン一般の効果について知りたい人は、こちらをお読みください。

ホヤには抗酸化成分も含まれている

認知症の直接の原因は、大量に発生して蓄積されたアミロイドβ。しかしそもそも、なぜアミロイドβが大量発生したのでしょうか?

実は、アミロイドβを生むことになった発端は、あの悪名高い活性酸素。活性酸素が細胞を傷つけて炎症を起こし、それを修復するために特殊なたんぱく質が体内でつくられ、その残骸がアミロイドβになります。

活性酸素によって炎症が起こらなければ、アミロイドβも大量発生することがないわけですから、いわば活性酸素は認知症の根本原因だといえます。プラズマローゲンには、活性酸素から細胞を守ってくれる抗酸化作用も備わっているので、その点でも素晴らしい成分ですね。

しかし、ここで注目したいのはホヤという食品です。ホヤは、プラズマローゲンとは別に、抗酸化作用のあるビタミンEを豊富に含んでおり、この点もホヤの魅力のひとつ。他にもタウリン各種ビタミン・ミネラルを含むなど、ご高齢の方の健康維持に役立つ特徴をもつ食品なのです。

ホヤ由来プラズマローゲンと「コスト」のお話


「最先端の研究」とはいっても、プラズマローゲンの存在や作用については、昔からよく知られていました。けれども当時は、現在のように食品として摂取できるような身近な成分ではありませんでした。
なぜなら、成分を安価に抽出する方法が確立されておらず、高価な成分だったからです。近年になって実用的な抽出方法が見いだされたので、いまではサプリメントの有効成分として利用されています。

恐らくホヤは、原料としてもホタテより安価でしょう。ホタテは高級食材ですからね。
「原価が安くなる」ことは、「企業側の事情」であるかのように聞こえますが、実は私たち消費者にとっても喜ばしいことです。なぜなら、商品の販売価格が安くなるからです。

サプリメントを販売している会社の中には、不必要に高額な商品を販売している会社もときどきあります。特にプラズマローゲンのような真新しい成分となると、商品の数も多くないので、私たち消費者にとっては比較対象が少ない。だから「企業側の事情」で値が付けられてしまいます。価格競争も起きませんしね。

でも、ホヤ由来プラズマローゲンが登場したことで、より優れたプラズマローゲンが、より利用しやすい価格で利用できるようになったのです。今、この時代を生きている私たちはとても幸運だと思います。

だから、認知症にまつわる悩みや、将来を明瞭に過ごしたいと少しでも思っている人は、ホヤ由来プラズマローゲンを積極的に利用していきたいものですね。

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