プロテオグリカンの適量は?過剰摂取になる量は何mg以上なの?プロテオグリカンの摂取目安量を調べてみた

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最近流行しているプロテオグリカン。鮭の鼻軟骨(その名のとおり鼻の軟骨)から抽出できる成分です。
人間の関節にある軟骨の主な構成成分なので、関節痛や腰痛対策として活躍するほか、美肌にも良いので美容ドリンクや化粧品の原料としてもよく見かけるようになりましたね。

本格的に市場に出回り始めて日が浅く、比較的新しい成分です。そのため情報が少なく、とりわけ摂取量の目安についての信憑性のある情報がなかなか見当たらない……という方、多いんではないでしょうか?

そこで今回は、プロテオグリカン摂取にあたっての適量や、過剰摂取の量について、調べてみました。

この記事のここがポイント

  • 「適量は1日20mg」や「50mg」はまちがい。数百mgは欲しい
  • プロテオグリカンの適量は、50代女性で体重1kgあたり4mg
  • 更年期の女性は特にプロテグリカンが不足している
  • プロテオグリカンを過剰摂取することは不可能に近い
  • 仮に過剰摂取しても、何も起きないと言っていい(脂質にはなるけど)
  • どの会社のサプリメントも少ない量しか入っていない理由は、原価が高いから

プロテオグリカンの適量についての情報はデタラメだらけ

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ちょっと調べると、20mgが適量だとか、50mgが基本だとかいう情報が出てきますが、深く調べてみるといずれも「嘘」あるいは「まぎらわしい表記」であることがわかりました。

20mg説、5mg~15mg説
これは、プロテオグリカンが1日あたり10mgや20mg入っている商品を販売している企業が発表している量です。そりゃあ自社の商品を売りたいので、自社商品の量が適量だと主張しますわな(笑)企業が発表している都合の良い情報です。まるで根拠なし。インターネットなどで「この量が推奨されています」と書いてあったりするんですが、そのたびに「誰が推奨してるのよ?」とツッコミを入れたくなります(笑)
50mg説
1日50mgの摂取が基本であるという説です。プロテオグリカンの作用について調べるための試験をする際に、サンプルとして使用されたプロテオグリカンの量が50mgだったから、というのがその理由ですが、それをもって50mgが「基本」とか「適量」だとするのもおかしな話です。

さて、ではプロテオグリカンの適量は、本当は何mgぐらいなのでしょうか?

プロテオグリカンを摂取するときの適量は「数百mg」

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実は、プロテオグリカンに摂取目安量というか、適量は何mgだ、というようなものはありません。

ただし、人体は1日に約1000mgのプロテオグリカンを必要としています。若い健康な体ならば、食事などによって得た栄養からその量を体内生産できるのですが、生産量は年齢とともに不足していきます。

1日に補給すべきプロテオグリカン量

加齢によってどれくらい不足するようになるかというと、特に更年期を過ぎた女性は200mg~300mgといった規模感です。そのため、サプリメント等で1日10mgや20mgを補給しても焼け石に水。全く足りませんよね。1日数百mgは摂取しないと効果は薄いでしょう。

それに加えて『プロテオグリカンは皮膚や軟骨以外にも、脳や臓器など全身で使用されているものだ』ということにも注意しなければなりません。皮膚や軟骨を改善したいと思ってプロテオグリカンを飲んでも、摂取した量のすべてがお目当ての部位に届くわけではないのです。

概算ですが、1日にサプリメント等で補給すべき量は

  • 40代:体重1kgあたり 女性3mg、男性2mg
  • 50代:体重1kgあたり 女性4mg、男性2.5mg
  • 60代以上:体重1kgあたり 女性4.5mg、男性3mg

と言われています。

特に女性は更年期を境に、大きく不足するようになってしまうため、意識してたくさん摂取したいですね。

プロテオグリカンは何mgから過剰摂取なの?

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プロテオグリカンに限ったことではありませんが、医薬品ではない天然の食品成分では「何mgからが過剰摂取だ」という基準はありません。少なくともメーカーが定めた摂取目安量を大きく超えないならば、安全と言えるでしょう。

ただ先述した通り、プロテオグリカンは、摂取したぶんがそのまま軟骨や肌で利用されるわけではなく、全身で利用されます。飲む量が多ければ多いほど軟骨や肌にまわってくる量が多くなりますので、むしろ余分に摂取したほうが良いのです。

また、体内でさまざまに活用できることから、足りなくなることはあっても余るということはそうそうありません。そもそも過剰摂取しようと思っても難しいわけですね。過剰摂取を心配するよりも、不足してしまうことを心配しましょう。

プロテオグリカンを過剰摂取した場合の副作用、どうなるの?

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万一過剰摂取した場合は、体内で脂質になります。しかし繰り返しますが、過剰摂取すること自体がかなり難しいことだと思われます。

インターネットで調べると「肥満の原因になります」などという情報も目にしました。しかしこれはデマに近い情報といえます。なぜなら、脂質になるといってもたかが知れていますので、肥満になるほど過剰摂取するのは非現実的だからです。その肥満はたぶん、プロテオグリカンとは関係ない肥満である可能性が高いので、運動とカロリー制限をがんばったほうが宜しいかと存じます(笑)

どの会社のプロテオグリカンサプリも、10mgとか20mgしか入っていないのはなぜ?

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そもそも、最近になって「プロテオグリカン」という成分名を耳にするようになったのは、昔は高価だったからです。なんと1gで3,000万円以上もする貴重な成分でした。そんなものをサプリメントの原料として使うなんてできませんよね。

でも、安く成分を抽出できる方法が見つかって、この頃になってようやく、サプリメントとして販売されるくらいには手ごろな価格になりました。

しかし安くなったとはいえ、サプリメントの原料としてはまだ高価な部類に入る成分です。ですので、20mgぐらいを入れておいて「プロテオグリカンが入ってます」と宣伝しているわけですね。

しかし先ほども書いたとおり、プロテオグリカンを20mg程度摂ったところで、気休めにしかなりません。効果を追い求めるならば数百mgはとりたいところです。

過剰摂取よりも不足に注意。プロテオグリカンの不足が全身の老化にもつながる

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プロテオグリカンが不足することの弊害は、腰痛や関節痛がまず挙げられますが、それだけではありません。

プロテオグリカンが不足すると、体は不足したぶんを体内で生産して補おうとします。この際にプロテオグリカンを作る材料として、体内のコンドロイチン硫酸を消費します。コンドロイチン硫酸は肌や細胞の老化を防止するはたらきがあるので、それが消費されてしまうことで、肌のシワやシミが増えやすくなるおそれがあります。

また肌だけではなく、さまざまな身体機能の老化も進行しますので、そこからさまざまな病気につながってしまうかもしれません。細胞や身体機能の老化は、たとえばガンなどの重い病気から、耳なりや難聴、視力障害、全身の新陳代謝の低下……実に広範囲に悪影響を及ぼします。

また、コンドロイチン硫酸は骨の形成も助けるので、それが不足することにより、女性の更年期障害にありがちな骨粗しょう症も起きやすくなってしまいます。

とにかくも、プロテオグリカンを不足させないことが重要になります。

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