アロエが凄い。便秘に効く薬理成分「アロイン」を食品で手軽にとろう

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便秘に効くということが医学的に明らかになっている植物「アロエ」。そのアロエに含まれる薬理成分「アロイン」は、医薬品にだけ用いられており、健康食品には含まれていません。化学薬品の手を借りずに、アロインの恩恵を手軽に受ける方法とは?

ヨーグルト、食物繊維、運動…いろいろ試しているのに便秘が解消されない――
確かにね、便秘とはけっこう長い付き合いなのよ?すごく困ってるし、苦しいのは確か。
でも、病院へ行って下剤系のお薬をもらうほどじゃないんじゃないかなって、思っちゃう。
それに、お薬だと副作用とか、飲む時間とか気を使うことがたくさんあるし…
でも、普通の食品とか野菜とかじゃ、あんまりスッキリできないんだよーっ!
普通の食品と病院のお薬のいい所取りできる、便秘に良い食べ物とかって、無いのかな?

……そんな方には、医薬品にも用いられる薬理成分を含んだ植物「アロエ」がおすすめ。その優れた排便効果を紹介します。

この記事のここがポイント

  • アロエは、自然の食品なのに薬理成分が含まれている
  • アロエに含まれる有効成分「アロイン」の作用
  • 健康食品としては流通できない、医薬品業界の仕組み
  • だったら食材として食べればいいじゃない。缶詰やエキスもある

アロエは、自然の植物かつ便秘への薬理作用が明らかな食品

便秘にいいものって、いろいろ耳にしますよね。
病院でもらう下剤は化学薬品ですから、体に強く影響がある可能性があります。それに、病院でしか手に入りません。
で、なるべく普通の食事や自然の素材でどうにかしたいと思ったとき、テレビや雑誌やインターネットを見れば、いろんな情報を耳にすることができます。

細かく挙げれば、キャンドルブッシュなどの植物の茶葉や、ヨーグルト、難消化性デキストリンやイヌリンといった成分、バナナやごぼうなどなど。たくさんありますね。

その中でも、アロエが飛び抜けてすごいところは、単なる便秘に良い食品とは違って、お薬に使われている「薬理成分」を自然の植物から摂りいれることができるって点なんです。

アロエに含まれる便秘対策成分「アロイン」の薬理作用

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観賞用としても身近な植物である「アロエ」。実は便秘対策食品としての実力は相当なものです。

現代医学では、アロエが便秘に有効であることが臨床試験によりわかっています。その他糖尿病、美肌や胃腸などにも有益であることが明らかになっています。
その薬理作用の正体はアロエの苦味のもととなっている「アロイン(バルバロイン)」という成分。
アロインには、次の作用があります。

・蠕動運動(ぜんどううんどう=便を出口へ運ぶための腸の活動)を活発にする
・腸内の水分量と粘液の分泌量を増やし、便をやわらかくしてスムーズな排便を促す

アロインは高い排便促進効果が認められており、医薬品向けの成分として登録されています。

アロエは長い歴史をもつ健康植物

アロエ利用の歴史は古く、民間療法としても太古からよく使われてきました。昔から「医者いらず」の別名を持ち、アロエが薬として人々に認知され始めた時期は、それこそ紀元前にさかのぼります。医学の父と呼ばれた古代ギリシャのヒポクラテスや、アレキサンダー大王とその家庭教師アリストテレス。エジプトの女王クレオパトラも、美貌を保つためにアロエを活用していたという記録があります。

現代医学的にも、歴史的にも多くの実績を残しているのがアロエなんです。

でも、アロインは便秘対策の健康食品には入っていません。

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素晴らしい薬効と実績を備え、なおかつ自然の食品であるアロエ。
これほど効果と安全性のバランスに優れているんですから、便秘対策でアロエにたどり着くことは、賢い着眼点だと言えるはず。

それなのに、便秘用の健康食品の素材としては流通していません。なぜでしょうか?

アロインを健康食品に入れることができない理由

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実は、日本では薬事法の関係で、医薬品ではない健康食品の成分としては、アロインを配合することができません。
アロエの一種「ケープアロエ」というアロエは便通作用が強すぎるため、薬品として日本薬局方で規定されているのですが、そのせいでアロインという成分自体が薬品として扱われています。だから、ケープアロエではないアロエを原料としていたとしても、便秘用の健康食品として販売する場合は、アロインを取り除かなければならないのです。

つまり、アロインを入れてしまうと健康食品という分類ではなくなり、医薬品として登録しなければならなくなります。医薬品としての登録にはコストがかかりますし、一般的にはコストがかかれば販売価格も高くなっちゃいますよね。
そうして医薬品業界は成り立っているわけですねぇ。

じゃあ、アロエを食べればいいじゃない

それに医薬品、つまり化学薬品っていうものは、安全性に関して逆に不安に感じるじゃないですか。副作用とか。
優しい穏やかな効能ではない場合もありますから、用法用量も厳密に守らなければなりません。面倒ですよね。

薬品は嫌だ。でも便秘対策を目的としてアロエが配合された健康食品は存在しない。

なら、食べればいいんです。食材として。

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