ヒアルロン酸を摂取しても意味がない?美容やアンチエイジングに本当に良い食品成分とは

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使ってますか?ヒアルロン酸入りのサプリや美容ドリンク。

ヒアルロン酸といえば、昔からその強力な保水力で有名ですよね。その保水力ゆえに……
「ヒアルロン酸を食べることで、美肌アンチエイジングに効果がある」

こんな宣伝文句をうたっているサプリや美容ドリンク、食品などが、世の中にはたくさんあります。
その宣伝文句を信じている人には、いささかショッキングな話になるかと思いますが……

実は、ヒアルロン酸は、美容目的で食べても何の効果もありません。
なぜなら、経口摂取しても、大腸でバラバラに分解されるからです。

今回は、経口摂取ではヒアルロン酸が補えない理由と、本当にヒアルロン酸を補うためにはどうしたら良いかについてお話します。

この記事のここがポイント

  • ヒアルロン酸を直接摂取しても美容効果は期待できない
  • ヒアルロン酸の体内生産力を高めるか、体内分解を抑制する方法が有効
  • レスベラトロールがヒアルロン酸分解を抑制する
  • プロテオグリカンがヒアルロン酸の生産力を高める
  • プロテオグリカンには、ほかにも美容に良い効果が目白押し

美肌のカギを握るヒアルロン酸。正しく補うための2つの方法とは?

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冒頭で書いたように、ヒアルロン酸は、経口摂取しても腸でバラバラに分解されるので、ヒアルロン酸そのままの形で吸収することはできません。つまり、体内でヒアルロン酸として作用しないのです。

それでも、もしもヒアルロン酸が肌に良い作用をもたらすとするならば、分解された物質を大腸で吸収したあと、その物質を血流に乗せて細胞に運び、細胞の表面にたどり着いたら、もとのヒアルロン酸の形に再合成した上で働かせなければなりません。そうでなければ、ヒアルロン酸としての作用は期待できません。

しかし、細胞付近で再合成されて利用される、といったような都合の良いことは、通常は起こりません。したがって、この経路(経口摂取)でヒアルロン酸が皮膚や肌に作用することは、ほとんどありません。

しかし、皮膚にとってヒアルロン酸やコラーゲンは、とても重要なものであることは確かですし、美肌やアンチエイジングのカギを握るものであるはずです。

経口摂取でヒアルロン酸を補給してもムダ。では、一体どうしたら良いのでしょう?
それ以外の方法として、2つ考えられます。

  1. ヒアルロン酸を分解する酵素のはたらきを阻害・抑制する
  2. ヒアルロン酸の体内での産生を促す

レスベラトロールが、ヒアルロン酸を分解されにくくする

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レスベラトロール、ご存知ですか?赤ワインなどに入っている、ポリフェノールの一種です。
美容に良いということでたびたびメディアなどで取り上げられているので、その名を耳にしたことがあるという人も多いはず。

とはいえ、レスベラトロールの効果効能としてメディアで注目されているのは、もっぱら抗酸化作用であることが多いです。確かに優れた抗酸化作用をもつポリフェノールなのですが……

このことはあまり知られていませんが、実はレスベラトロールには、ヒアルロン酸を分解されにくくする作用もあり、これがけっこう強力なんです。

ヒアルロン酸が分解される仕組みと、レスベラトロールのはたらき

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ヒアルロン酸は、体内での代謝サイクルがすごく早くて、およそ半日で半分の量まで分解されてしまうと言われています。

つまりほぼ一日一回転のペースで、古いヒアルロン酸が新しいヒアルロン酸に置き換わっているわけですね。

そして、体内でヒアルロン酸を分解しているのが、ヒアルロニダーゼという酵素です。レスベラトロールは、このヒアルロニダーゼの活性を阻害してくれます。

ヒアルロニダーゼの活性を抑えることで、ヒアルロン酸が分解されにくくなるので、肌や皮膚はつねに充分な量のヒアルロン酸で満たされ、潤いを保つことができるわけです。

プロテオグリカンがヒアルロン酸の産生を促す

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美肌のためにヒアルロン酸を補うもうひとつの方法は、人間の体が持っているヒアルロン酸の生産力を高めること。このヒアルロン酸生産力を促してくれるのがプロテオグリカンです。

プロテオグリカンが、ヒアルロン酸とコラーゲンの生産を促進する

プロテオグリカンはわりと新しい成分ですが、最近は美容液や美容ドリンク・美容サプリなどに入っていることが多く、美容に関心が高い人なら聞いたことがあるかもしれません。鮭の鼻の軟骨から抽出できる成分で、人体の皮膚関節軟骨を構成する成分です。

皮膚においては、ヒアルロン酸やコラーゲンの生産をコントロールする指揮官のようなはたらきをしています。そのため、プロテオグリカンを補うことで、私たちが本来持っているヒアルロン酸・コラーゲンを生み出す力を高めることができます。

ちなみに、プロテオグリカンはヒアルロン酸とは異なり、経口摂取でも効果があります。

プロテオグリカンは経口摂取でなぜ効くの?

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ヒアルロン酸は、体内に吸収する前に大腸で分解されてしまうので、経口摂取してもほぼ意味がありませんが、プロテオグリカンはどうなのでしょうか?

実はプロテオグリカンは、大腸で吸収されるわけではありません。
小腸から「エンドサイトーシス」という特殊な経路で取り込まれます。その際は分解されて取り込まれるのではなく、プロテオグリカンの成分としての形を維持したまま体内に吸収されます。

ですから、ヒアルロン酸のように大腸でバラバラに分解されるという心配はありません。

ヒアルロン酸を超える保水力と”EGF様作用”の強力な美容作用

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ヒアルロン酸やコラーゲンの他にも、プロテオグリカンにはさまざまな美容効果があります。

その一つが、強力な保水力です。むかしは、自然界で最も保水力が高い物質はヒアルロン酸だと考えられていました。しかしプロテオグリカンは、そのヒアルロン酸を三割増しでしのぐ保水効果があることがわかっています。

プロテオグリカンは、現時点で最先端の美容成分のひとつと言っても良い、比較的新しい食品成分ですが、この強力な保水力を持つ物質の発見は、業界関係者も驚きの出来事でした。

また、プロテオグリカンは他にも、EGF様作用と呼ばれるはたらきがあります。

肌細胞の生まれ変わり(ターンオーバー)を促進するタンパク質・EGF(上皮成長因子)。これも美容の情報に敏感な人にはお馴染みですよね。アンチエイジング効果がある物質の代表格と言えるでしょう。

表皮(肌)の細胞の増殖を促進するので、いつまでも若々しい肌を保つことに役立ちます。そしてプロテオグリカンには、「まるでEGFの様な作用」があり、EGF様作用と呼ばれています。

ヒアルロン酸とコラーゲンを生産を促進するはたらきと、超強力な保水作用と、EGF様作用。美容に良い働きが3つも揃っている点が、いまプロテオグリカンが美容面で最も注目されている成分である理由です。

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