プロテオグリカン含有商品を選ぶときに注目すべき3つのポイントとは?

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関節の悩み美容などに、幅広く強力にはたらいてくれると話題の成分・プロテオグリカン。ちょっと前までは知る人ぞ知る成分って感じだったのですが、最近は話題になっているだけに、各社がさまざまなサプリメントやドリンク・化粧品などを販売し始めています。

さまざまな商品が販売されて、それぞれが競争することは、私たちユーザーにとってはとても良いこと……なのですが、ちょっとだけ困ってしまうことも。

「どれを選べばいいのか!?」
「たくさんありすぎて、どれが良いのかわからない!」

そこで今回は、プロテオグリカン含有商品の選び方のお話です。
各社の商品に使用されているプロテオグリカンの違いは、どこで見分けたらいいのか?この記事を参考に、本当に良いプロテオグリカン商品を賢く選びましょう。

この記事のここがポイント

  • 効果を最も左右するのは、含有量
  • かといって成分の構造が壊れていたら意味がない
  • 抽出方法に注目。アルカリ・酸抽出は成分の構造が壊れやすい
  • 高温で熱処理すると、成分の構造が壊れる
  • でも粒タイプは、熱処理が必要になってしまう

良いプロテオグリカン商品を選ぶポイント1:含有量が重要

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プロテオグリカンの効き目を最も大きく左右するのは、もちろん含有量です。
というのも、人体が1日に必要としているプロテオグリカン量は、約1000mgにものぼると言われているからです。

私たちは、体の中でプロテオグリカンを生産しています。たいていの場合は、食事などから摂取した栄養をつかって、体内で何度も化学変化させながら、十分な量のプロテオグリカンを自然に生産できています。

しかし年齢を重ねると、体内での生産量がだんだんと減少していき、最終的には大きく不足してしまいます。結果的に軟骨がすり減ってしまったり、肌が乾燥してしまったりします。

とはいえ、軟骨がすり減ったり、肌が常に乾燥しているという状態は、体内での生産量がちょっとばかり低下したぐらいで起きることではありません。もしもあなたが、すでに軟骨がすり減っている・すでに乾燥肌となって見た目に現れているとしたら、少なくとも1日数百mg単位で不足してると考えられます。

しかし、一部を除き、ほとんどのプロテオグリカン商品は、数mg〜10mg前後しか入っていないことが多いです。10~20mg程度を摂取したところで、正直言ってあまり意味があるとは思えません。商品のPG含有量と体内での不足量が、まったく釣り合っていないのです。

そもそも、ほとんどの商品にその程度しか配合されていない理由は、プロテオグリカンという成分の原価が高いから。よほどプロテオグリカンに力を注いでいる会社でなければ、おいそれと数十mgとか数百mgとかっていう量は入れることができません。

プロテオグリカン商品を選ぶなら、一部の高含有量の商品の中から選ぶことをおすすめします。

良いプロテオグリカン商品を選ぶポイント2:成分の抽出方法

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たとえ高含有のサプリやドリンクであっても、プロテオグリカンの品質によっては効果がなくなってしまう場合があります。

プロテオグリカンは、抽出方法によっては、成分の構造が壊れてしまうことがあります。構造が壊れてしまったプロテオグリカンは、ただのコンドロイチンやヒアルロン酸などの集まりでしかありません。

プロテオグリカンを摂取することの利点は、軟骨や肌で使われる重要な成分を、直接摂取して体内で活用できる点。体内での化学変化を経ずに直接活用できるため”活用効率が高い”というわけです。それがプロテオグリカンの強みであり、すばらしい効果を発揮できる原動力になっています。

けれども、構造が壊れてしまっていては、化学変化を経なければ活用できなくなってしまうため、その強みが無くなってしまいます。それならコンドロイチンやヒアルロン酸やEGFを個別に飲めばいいじゃんという話になっちゃいます。

ですから、抽出方法は非常に重要です。
プロテオグリカンの抽出には、主に2種類の方法があります。

最もメジャーな抽出方法「アルカリ抽出・酸抽出」の欠点

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プロテオグリカンは、主に鮭の鼻軟骨から抽出するのですが、この際にアルカリもしくは酸の溶剤に鼻軟骨を漬けることで抽出する方法を、アルカリ抽出または酸抽出と言います。

特にアルカリ抽出は、現在では最も一般的な抽出方法です。ほとんどの商品がこの方法を採用しています。

ですが、これらの抽出方法だと、プロテオグリカンの構造が一定割合で壊れます。

プロテオグリカンは、多数の分子が結合した構造になっているのですが、その結合はアルカリや酸に非常に弱く、簡単にバラバラになってしまうのです。

もちろん、なるべくバラバラにならないように工夫を凝らしてありますし、100%完全に構造が壊れてしまうわけではなく、抽出コストも安いので「多少壊れてしまうのは、まあ仕方ないよね……」という感じで採用されがちな抽出方法と言えます。

ですが、最新の情報では、アルカリ抽出や酸抽出が持つ問題をクリアした抽出方法も生み出されています。それが「保護抽出法」です。

新たな抽出方法「保護抽出法(中性保護抽出)」

アルカリや酸で抽出すると成分が壊れてしまう(変性してしまう)ので、中性の膜でプロテオグリカンを保護しながら取り出そうと考え出された新しい抽出方法が、保護抽出法(中性保護抽出)です。

残念ながら、現時点では一部の商品でしか採用されていない抽出方法ですが、今後はこの方法が主流になっていくと思われます。
なぜなら、この抽出方法を用いることで、プロテオグリカン成分の変性を極限まで抑えることができるからです。

プロテオグリカンは、鮭などの魚介類の軟骨から成分を抽出しますが、このとき原料から「プロテオグリカンだけ」を取り出そうとすると、どうがんばっても若干の変性は避けられません。

そこで、「プロテオグリカンだけ」を取り出すのではなく、原料の軟骨内に含まれる「軟骨成分」をまるっとそのまま取り出す抽出方法が、保護抽出法です。この方法で抽出したプロテオグリカンはプロテオグリカン複合体と呼ばれており、プロテオグリカンにⅡ型コラーゲンやヒアルロン酸が含まれた状態で抽出されます。

「Ⅱ型コラーゲンやヒアルロン酸とくっついたプロテオグリカン」というのは、「単独で抽出したプロテオグリカン」よりも変性が少なくなります。というより、変性がほとんど無いからこそ、Ⅱ型コラーゲンとくっついた状態を維持できているのです。原料である軟骨そのものにより近い状態の、自然なプロテオグリカンの姿で抽出できるわけですね。

良いプロテオグリカン商品を選ぶポイント3:熱処理と、(サプリの場合は)サプリの形状

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プロテグリカンは糖タンパク質の一種です。たまごを茹でるとゆでたまごになるように、タンパク質は60℃以上の高熱が加わることによって変性(性質が変化)します。

変性してしまったプロテオグリカンは、もはやプロテオグリカンとしての働きを期待できません。そのため、40℃~60℃の低温で処理しなければなりません。

とはいえ、市場に出回っているほとんどの商品に入っているプロテオグリカンは、その点を考慮して低温加熱で製造されています。一部にはまったくの非加熱で製造されたプロテオグリカン(非変性プロテオグリカン)もあります。

ただし、サプリメントを選ぶ場合には、特に注意したいことがあります。

打錠(錠剤・タブレット)にする際には、粒の形に圧縮して固めるために、必ず加熱する必要があります。打錠の場合は加熱する機会が多くなるぶん、変性率は高くなります。

「非変性プロテオグリカン」って?それって有効なの?

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非変性プロテオグリカンは、変性が少ないプロテオグリカンのことです。プロテオグリカンは変性しやすい成分なので、変性を抑えるために各社それぞれ工夫を凝らしています。その意味では、先ほど紹介した「保護抽出法」を用いて抽出したプロテオグリカンも、非変性プロテオグリカンに当たります。

他には、たとえば非加熱で製造したプロテオグリカンもあります。製法については某原料会社が特許を取得しています。

ただし、先述したように打錠のサプリメントの場合は、製品化の過程で必ず加熱する必要があるため、その場合の非加熱プロテオグリカンの有効性には疑問が残ります。ただし、美容ドリンクなどの液状のものに使用する原料としては有効です。

良いものを選ぶために、粗雑なものを選ばないために

今回は、良いプロテオグリカン商品を見抜くために重視したいポイントを、3点ご紹介しました。

  • 含有量
  • 抽出方法
  • 熱処理と、サプリの場合はその形状

ようするに、プロテオグリカンの力を実感するために必要な条件が、上記の3点です。

ところでプロテオグリカンって、今話題の成分である割には、インターネットで検索したりしても、なかなかまとまった情報が見つからないですよね。

いやホント、商品を販売している企業のサイトに書かれてあることをまとめたような、薄っぺらい情報しか見当たらない。あるいは、売り手側(商品の販売企業)の意図を大きく受けた情報ばかり。

で、これは私個人の考えなんですが、これからプロテオグリカンを体験してみようと思っている人が、もしも粗雑な商品に手を出して「なーんだ、言うほど効かないじゃん」って思っちゃうことがあれば、それは、すごくもったいないなって思うんです。

そういう想いがあって、この記事を書きました。
みなさんのお役に立てば、すごく嬉しいです。

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