更年期・閉経後のコレステロール対策や高血圧・動脈硬化を防ぐ2つの食品とは?

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更年期を迎えて以降の女性にとって、最も身近で最も恐ろしいカラダの異常が、

  • 高血圧
  • 動脈硬化
  • 高脂血症

といった類の、血圧・血流関係の異常です。さまざまな合併症や生活習慣病のきっかけになるコレステロール値も、健康診断のたびに上がっていったりして、気になりますよね。

これら一連の病気や異常は、実は女性特有の原因によるものなのです。つまり、高血圧もコレステロール値の上昇も、女性ホルモン・エストロゲンの分泌不足が最初のきっかけとなって起こるものなのです。

たとえば、高血圧の有病率は、若い世代は男性のほうが多いのですが、更年期前後を境に増加していき、60代女性の有病率は男性のそれを上回ります。
なんとなく男性のほうが高血圧の人が多そうなイメージを持っている人もいるかもしれませんが、意外にも女性のほうがなりやすいのです。

今回は、更年期以降の女性が陥りがちな高血圧高コレステロール動脈硬化高脂血症(脂質異常症)といった諸症状について、対策となる食品をご紹介します。

更年期を過ぎ、エストロゲンが不足すると、女性のカラダでは何が起こる?

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女性は、更年期を迎えると女性ホルモン・エストロゲンが分泌されなくなりますが、そのことをきっかけにして、以下のような現象がカラダの中で起こります。

  1. HDLコレステロールが減り、LDLコレステロールが血液中にたまりやすくなる
  2. 血管が狭くなるので、カラダは血圧を高くして無理やり血液を流そうとする(高血圧)
  3. 高血圧が続くと、血管はますます狭くなり、弾力性も失う(動脈硬化)

このあたりのことは、こちらのページに詳しいメカニズムを書いています。

更年期・閉経後の女性は高血圧や動脈硬化のリスクが急上昇。女性ホルモンの減少と動脈硬化の関係とは?
更年期を迎えるまで、女性のカラダは、女性ホルモン・エストロゲンによって守られています。 エストロゲンには実にさまざまな働きがあり、...

ローヤルゼリーのアピシンとパントテン酸が、コレステロールの問題を解決

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女王蜂のために用意された特別食であり、豊富な栄養を含んでいることで知られるローヤルゼリー
ローヤルゼリーは、高血圧や動脈硬化が気になる更年期の女性にとって、嬉しい効果効能の宝庫です。

単純にエストロゲンを補ってくれるデセン酸という成分が含まれているほか、高血圧や動脈硬化に良いはたらきをもつアピシンとパントテン酸が含まれている点が素晴らしいです。

アピシンがコレステロールを代謝してくれる

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ローヤルゼリーに含まれるアピシン(MRJP1)という物質は、コレステロールの代謝を促して、血流をスムーズにしてくれます。

女性特有の(つまり、エストロゲン不足を原因とした)高血圧や動脈硬化は、その最初のきっかけはLDL(悪玉)コレステロールの増加にあります。まずはコレステロールの代謝を改善することは重要なポイントになるでしょう。

パントテン酸で、血中の過剰なコレステロールを減らしやすいカラダに

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別名ビタミンB5とも呼ばれるパントテン酸は、HDLコレステロール(善玉コレステロール)の合成を促進します。HDLは、過剰なLDLコレステロールを回収して、血中のコレステロールを減らしてくれるので、HDLコレステロールが増加すると血液の環境が良くなり、結果として高血圧や動脈硬化を防ぐことにつながります。

しかもローヤルゼリーには、アセチルコリンも含まれている

ローヤルゼリーに含まれるアセチルコリンは、血管を拡張させる神経伝達物質です。高血圧や動脈硬化は、血管壁が厚くなって血液の通り道が狭くなることが、症状を進行させる原因ですから、アセチルコリンの血管を拡張させるはたらきは貴重だと言えます。

アセチルコリンは、エストロゲン不足による諸症状にも直接はたらきかけるので、その点でも嬉しいですね。

このように、ローヤルゼリーは、更年期以降の女性のケアしておきたいポイントをひと通りケアしてくれる、たいへん便利な食品です。

マカに含まれるアルギニンは、アセチルコリンよりもさらに直接的な血管拡張作用がある

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マカといえば、男性の性機能を向上させることでよく知られていますが、女性にとっても嬉しい作用が盛りだくさんです。

アルギニンには、強力な血管拡張作用がある

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そもそも、マカがなぜ男性の性機能を高めるかというと、マカに含まれるアルギニンには血管を広げて血液を流れやすくし、血流を促進するはたらきがあるため。一方で、動脈硬化は血管が狭くなって血液が流れにくくなることで発生するものなので、血管を拡張させることが予防のために重要になるのです。

また、女性ホルモン・エストロゲンにも、血管拡張作用があります。それが分泌されなくなることが、更年期以降のカラダの変化の根本原因なのですから、エストロゲンの代わりとして血管拡張作用の強い成分であるアルギニンを摂るという選択はおすすめです。

その上マカには、エストロゲンのようにはたらく成分が含まれている

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マカにはベンジルグルコシノレートという、エストロゲンのように作用する成分も含まれています。

先述したように、更年期以降の女性が高血圧や動脈硬化になりやすい理由は、エストロゲンの分泌不足にその原因があるのですから、エストロゲンを補助することが高血圧・動脈硬化の改善にもつながってきます。

その点で、エストロゲンそのものに近い働きをもつベンジルグルコシノレートと、エストロゲンの代わりに血管拡張作用をサポートするアルギニンという、ふたつの成分をふくむマカは、更年期以降の女性の動脈硬化対策にうってつけのものだと言えるでしょう。

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